フロスを使い始めて何年も経たないのですが、
商品によってフロスの使用感に差があることがわかってきたので、
レビューを書いてみようと思います。
また、調べてみるとあらためて
フロスの重要性、歯の重要性が理解できました。
“Floss or Die(フロス・オア・ダイ)”⇒歯周病が体に及ぼす悪影響
予防歯科の先進国であるアメリカで、
1997年にアメリカ歯周病学会(AAP)が発表した歯周病予防キャンペーンのスローガンです。
“Floss or Die(フロス・オア・ダイ)”
”フロスか死か”
つまり、
「フロスをしないと歯周病になって、病気で死んでしまいますよー」
という意味です。
以下、歯周病による病気への影響をまとめてみました。
歯周病が体に及ぼす影響
動脈硬化
脳梗塞
心筋梗塞・狭心症
誤飲性肺炎
糖尿病
骨粗しょう症
関節炎・腎炎
低体重児出産、早産
メタボリックシンドローム
(日本臨床歯周病学会HP
健康長寿ネットHP参考)
歯周病の口内の炎症によって出てくる毒性物質が、
歯肉の血管から全身に入り、
血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(⇒糖尿病、メタボリックシンドローム)、
早産・低体重児出産とも関連していて、
血管の動脈硬化(⇒心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
こんなにもいろいろな病気の一因になっているというのは、恐ろしいです。
歳をとっても、食べ物をおいしく食べたい、
ということだけではなく、
体の健康の面からも、
歯周病に気をつけていきたいものです。
とくに40代から歯周病の症状を訴える方が増えるそうなので、
毎日の歯みがきとともに、フロス、定期的な歯科検診が必須です。
歯みがきを丁寧にした後でも、
フロスで結構なかたまりが取れることもよくあります。
もしフロスをしていなかったらと思うと、ゾワッとします。
フロスの種類と比較
フロスの正式名称は、デンタルフロスです。
デンタルフロスと歯間ブラシ
似ているものに、歯間ブラシがありますが
デンタルフロスと歯間ブラシは異なるものです。
デンタルフロスは糸状。
使用対象は、歯の間がある程度密接している状態の歯。
歯間ブラシはブラシ状。
使用対象は、歯と歯の間が空いている状態の歯、インプラントや矯正器具などの細かい部分。
デンタルフロスの種類
フロスには大きくわけて2種類あります。
ロール(糸まき)タイプ
と
ホルダータイプ
価格と使いやすさを比べてみました
値段(1回分) | 使いやすさ | |
ロールタイプ | 2.4~6.8円/回 | 練習・慣れが必要 汚れた部分は移動させて常に新しい部分が使える |
ホルダータイプ | 4~20円/本 | 初心者でも使いやすい 汚れた部分をそのつど水洗いしなくてはいけない |
Amazon出品の商品よりいくつか参考
コストパフォーマンスの面から言うと、圧倒的にロールタイプの勝利です。
毎日のことなので、ちりつも、大事です。
一方、使いやすさは、圧倒的にホルダータイプです。
初心者はホルダータイプで、慣れてきたらロールタイプにしましょう、とよくいいますが、
私はなかなかロールタイプに移行できません。
何度かロールタイプに挑戦したのですが、
不器用なのか口が小さいのか、両方の指を口の中に入れることが苦痛です。
しかも、歯間を磨くために、指先を細かくいろいろな方向に動かさなくてはいけないので、なおさら苦しい。
いつかあこがれのロールタイプに行くことができるのでしょうか。
ロールタイプは、慣れ、というか、糸の使い方、指の使い方の練習が必要だと思いますが、合う合わないもあるのかな、とも思います。
衛生面の点からいえば、ホルダータイプは一つの歯間ごとに水洗いをする必要があります。
歯ブラシできれいに磨いた後でも、歯間はビックリするくらい汚れていますので。
ロールタイプは、汚れた部分を移動させて(指に巻きつけて)常に新しいフロスを使うことができる点で、非常に衛生的ですし、楽です。
各デンタルフロス商品とレビュー
糸ようじ | 糸ようじ 入りやすいタイプ | まいにちフロス | フレッシュ フロスピック | 超薄スムーズ フロス | 超薄Y型スムーズ フロス | |
発売元 | 小林製薬 | 小林製薬 | エビス | デンタルプロ | エビス | エビス |
写真 | ||||||
写真 | ||||||
値段(1本) | 約10円 | 約11円 | 約3円 | 約3円 | 約5円 | 約7円 |
ホルダー の形 | F型 | F型 | F型 | F型 | F型 | Y型 |
糸の素材 | ポリエチレン | ポリエチレン | ポリエステル | ポリエステル | PTFE | PTFE |
糸の本数 と状態 | 6本(帯状) | 4本(帯状 ・たわみ) | 1本・細い | 多数の繊維・ ふんわり | テープ状1本 | テープ状1本 |
キシキシ感 | わずか | なし | ややあり | ややあり | なし | なし |
歯間に入 れやすさ | 〇ー | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
動かしや すさ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | △ |
カスの取 れやすさ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | △ | △ |
糸 | 丈夫 | やや切れやすい | 切れやすい | やや切れやすい | 切れない (テープ) | 切れない (テープ) |
あくまで、個人的な主観的な感想です。
価格は、Amazonより参考
個人的には、デンタルプロのフレッシュフロスピックがお気に入りです。
食べカスやプラークをしっかりとからめとってくれます。
幅が小さく若干動かしにくいですが、コスパも考慮すると、この中では一番です。
ドラッグストアでも手に入りやすいです。
慣れていない方は、小林製薬の入りやすい糸ようじが使いやすいです。
動かしやすく、キシキシ感もなく、汚れをしっかりからめとってくれます。
自分が子どものころは、歯ブラシでの歯みがきしか知らなかったですし、なんなら、フロスの重要性を知ったのは、ここ数年のことです。
CMで有名な小林製薬の「糸ようじ」は、1987年発売とのこと(Wikipediaより)
2021年の今から34年も前から、フロスの重要性を認識して、日本人に合った形での商品化をしていたのです。
小林製薬
おみそれしました!
日本人は爪楊枝になじみがあるので、フロスとピック(先端がとがっていて、爪楊枝風)をつなげた商品にしたとか。なるほど。だからあの形。納得。
まとめ
デンタルフロスにはいろんな種類が出ていますが、それぞれ、使い心地が異なります。
毎日家族で使うので、価格も大事です。
自分のお気に入りのフロスを見つけて、
毎日フロスで歯間をキレイにして
健康第一でいきましょう。
ホルダータイプは使いやすいのですが、
ピック側はほとんど使わず、なんかもったいない…
両側にフロスがついているタイプが新しく発売されたらいいなー、と思っています。
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